不眠症の原因は、5つに分かれています。
原因を知れば、自ずと熟睡する術が出てくるでしょう。
・physical(身体的要因)
physical(フィジカル)は「身体の」などの意味です。
身体に関わる原因です。
身体の不調で起こる不眠ですね。
高齢者に多いのは、腰痛で寝返りを打つのが大変だったり、頻尿が睡眠の邪魔をするのです。
喘息が出て咳が止まらずに寝られない、アレルギーで出た皮膚のかぶれが痒くて睡眠に集中できない。
このような病気をしている人は、よくあることかもしれません。
周りには伝わりずらい苦しさです。
そのままは、寝るのも難しいでしょう。
症状を治める薬を持っているなら使いましょう。
「薬を飲んだから大丈夫」と心を落ち着かせてください。
そうすると張っていた気が和らいできますよ。
周りには迷惑だと萎縮しているのも身体によくありません。
起きてきた家族などには、背中を擦ってもらったりマッサージをしてもらうといいでしょう。
・physiological(生理学的要因)
physiological(フィジアラジカル)は「生理学上の」などの意味です。
日々の生活に関わっている原因です。
身体と生活のリズムにズレが生じて起きるものです。
勤務時間が日によって変わる。
起床、就寝時間も毎日違うという不規則な生活は、身体のリズムも崩れていきます。
深夜と早朝の勤務は、非常に脳や身体への負担が大きいです。
寝ていた身体を叩き起こして、無理に動いているわけですから当たり前ですよね。
世界を飛び回る人は、国によって時差があるので睡眠に影響しやすいです。
また、友達の家に初めて行くときや病院に入院しなければいけないなどの慣れていない場所では寝にくいですよね。
それ以外の新居に引っ越した後など、寝室環境も重要です。
仕事をなるべく一定のリズムに調整する工夫をしましょう。
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・psychological(心理的要因)
psychological(サイコロジカル)は「心理学的」などの意味です。
心理に関わる原因です。
心が不安定になり、寝られないという状態になることを指します。
翌日に、仕事の大事な会議が控えているせいで、緊張してしまっていつまでも寝つけない。
何度考えても悩みが消えない、付き合っていた恋人に別れを告げられたショックで寝られない。
普段でも起こりうる場面ですよね。
時々なら耐えられるでしょう。
しかし、毎日そのような状態は危険です。
特に、心配性の人は要注意です。
このままでいいのだろうか?
こうしたら大丈夫なのだろうか?
このような思考になってしまう人は、寝る際どうしても過ぎた小さいことでも振り返ってしまいます。
考えるのを止めて、息だけに集中するといいでしょう。
・psychiatric(精神医学的要因)
psychiatric(サイキアトリック)は「精神医学の」などの意味です。
精神障害が関わっている原因です。
精神病で、常に興奮している状態となりネガティブな妄想をして寝られないというものです。
感情や思考をまとめる脳の中にある機能が調子を崩してしまう、統合失調症の人も不眠になります。
自分の悪口を誰かが言っていると思ってしまう被害妄想、その場所にいない人の声、現実にないものを見ている幻覚など。
病気の症状が重い人ほど寝られないでしょう。
一番併発の可能性として高いのは、うつ病となります。
否定的になってしまい、自分は何もできないと塞ぎ込み寝ることさえできなくなってしまうのです。
精神障害を治さない限り熟睡というのは難しいです。
治療をすれば睡眠障害も徐々によくなっていくでしょう。
・pharmacological(薬理学的要因)
pharmacological(ファーマコロジカル)は「薬理学の」などの意味です。
薬物が影響している原因です。
使っている薬に副作用があったり、普段の生活で飲料などの成分が悪影響を及ぼしているので寝られない状態。
お酒やコーヒーを飲むのは好きですか?
タバコを吸いますか?
お酒にはアルコール、コーヒーにはカフェイン、タバコにはニコチンと興奮作用があります。
普段でもよく目にするものですが、睡眠に影響を与えます。
ステロイドなどの使っている薬の副作用で寝られなくなる場合もあります。
その薬で、寝られないのなら医師によく相談しましょう。
使っている薬が睡眠薬と併用しても大丈夫なのかを確認してください。
お酒やコーヒーを飲みすぎないように気をつけましょう。
タバコの禁煙も目指し、成功したらご飯も美味しく感じられますよ!
不眠症の原因である5つのPは理解していただけましたか?
日々のストレスに打ち勝つためには、睡眠が大切です。
ぜひ、5つのPを意識し、快適な睡眠ライフを送りましょう。